かまくら丼 【長谷 長兵衛】
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江ノ電 長谷駅の目の前にある定食屋さん 長兵衛さん。
古くは総菜屋さんだったそうですが、先代から代替わりした今の代は年配のご夫婦で営まれています。
メディアにもけっこう露出しているこちらのお店、TVでも観たことがありましたが、店前に、石ちゃん(ホンジャマカの石塚英彦さん)や氷川きよしさんの写真が飾られていました。
老舗のガンコおやぢが営むこだわりの店というのではなく、観光地ビジネスに便乗した経営に傾斜しているようでした。
店内は壁際に2名ずつのテーブル席が2卓。中央に木製の大テーブルが1卓。厨房側にカウンター席があります。
大テーブルは樹齢600年以上の栓(せん)の木だということですが、ふるめかしい感じは全くなく、きれいに作られているので言われなければそんなスゴいテーブルとはほとんど気づかないと思います((笑))。
メニューは総菜屋さんからの転身というのがなんとなく感じられる定食屋メニューです。
なかでも看板メニューはなんといってもかまくら丼。
店前にも大きな写真入りで宣伝されています。
かまくら丼の名前は、古くは地元や関東南部において伊勢海老を「鎌倉海老」と呼び慣わしていたことに由来するのだそうです。
かまくら丼自体は観光客向けに作られた新しい料理であり、昔からこの地域で食された料理でないのは、出汁で炊いたサザエの身を用いた江ノ島丼と同じです。
鎌倉周辺の海では現在も伊勢海老が獲れますが(江ノ島周辺では養殖も行われています)、漁獲量の大幅な減少を受けて価格が高騰したため、もちろん伊勢海老のフライではありません。
ブラックタイガーか、せいぜい車エビのフライです。
このかまくら丼、海老フライが2本載った(並)が1,100円、3本載った(上)が1,350円。
少しずつ値上がりしているようです。
お値段からしてけっこうなボリュームの丼を期待してしまいますが、実物はお上品な丼に少な目のごはんです。
みそ汁と香の物がつきます。
卵綴じはトロトロでいい加減です。
ごはんにはけっこう出汁がかかっていてひたひたでした。
海老には包丁が入れられて1本がそれぞれ2つに切られています。
味はけっこうよくておいしかったです
ただ、成人男性にはちょっと物足りないかもしれませんね。
海老フライ2本にとんかつが相乗りしたよくばり丼(1,350円)の方が満足度が高いかもしれません。
長兵衛
住所:鎌倉市長谷2-15-21
営業時間:11:00~16:00
不定休
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