限られた席数のお客様に料理人の腕をふるうマジメさが伝わってきます。 【鎌倉 坂ノ下 田茂戸】 1
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店名は、ご主人田中基哉氏のお名前に由来するもの。
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坂ノ下 田茂戸
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一般家庭の広めの客間に通されたかと思うと、オープンキッチンのL字型カウンター席があり、うしろには6席のテーブル席。
席数を絞りゆったりとくつろげるとともに、ご主人の目の届く範囲で仕事したいというお気持ちが伝わってきます。
実はランチはすでに予約で埋まっている3月いっぱいでいったん終了し、4月からは夜の部のみで営業されるとのこと。
これが最初で最後のランチになるかもしれません(再開されれば別ですが)。
8名くらいは座れそうなL字型のカウンター席に、先客の女性おひとり様と我々のみ。テーブル席にはご年配の女子会が開かれていました。
掘りごたつ式になっているカウンター席の足元にはヒーターがおかれていて、なんとも女性にはうれしい配慮。ホントに気遣い・心配りのお店なのだと思い知らされます。
まだお若い、といっても最近は特にお若い有望な料理人が増えましたので、そこをあまり強調してもいけないのかもしれませんが、若いご主人は和さびにいらしたり、道場六三郎氏に師事されていたとのこと。この鎌倉エリアにこうしたお店を出していただいているのはありがたいことです。
とてもいい声のご主人♪ 低いいい声でしっかり料理の説明をしてくださり、超人気店にもあぐらをかかない様子で腰が低く、一発でファンになりました(*^-^*)
細い竹箸がとても使いやすかったことを忘れないうちに書いておきます。
食事の際ずーっと使うお箸ですから、使いにくいものだとそれだけでけっこうストレスを感じるものです。
これはいいお箸の選択だと思いました。
お昼ですが、まずは一番搾り グラス(550円)で喉をうるおします♪
うるい、みつば、せり。一番上は酢浸しになっていてちょっと酸味のある葉わさび。
牡蠣のお出汁でお浸しにしてあり、ぶぶあられが乗っています。
やはり出汁が上手、というか当たり前なんですが、最初からテンションがあがりますね♪
クラッシュアイスに入ったお銚子に梅の花。もう春を感じさせますね♪
ややもすると脂っこくなりがちな鶉のお肉、火の入れ方が上手でお上品な味。
大根が軟らかく、箸でスパっと切れます。
お出汁、さすがです!(*^-^*) お椀は秀逸ですね♪
これも鮮やかな緑が目にまぶしく、春を意識しているのでしょうか。
ぶさいくな顔のマトウダイですが、たまねぎドレッシングととってもあい、味はイケメンになってました(笑)。
日本酒にはとってもあう珍味。ホヤのナマコのわたの塩辛です。あればたいてい注文してしまいます♪
昼なのにお酒が進んじゃっていいのかなぁ(^-^;
ウドのしゃきしゃきした食感が山菜味噌に合います。真鯛はあまり味わえないというか感じませんでした。
味が濃くなりすぎてしまいがちな山菜味噌もちょうどいい加減でした。
煮おろし(煮汁に大根おろしを加えた煮物)になっています。
菜の花に見立てた卵の衣、菜種衣をのせて焼いたお料理。黄色とみどりの色合いがこれまた春らしく、全体を通して春をかなり意識されての流れになっていました。お魚は鰆(さわら)。
焼いた芽きゃべつがおいしい♪ 揚げた海老芋(京芋)もうまい!
お料理ひとつひとつもとってもおいしかったですし、流れもさすがです♪ 特にお出汁は最高ですね!
実は1月に夜の部の予約をしていたんですが、お店の都合でキャンセルになってしまいました(涙)。
お昼の部も今回を最後にしばらくは再開されそうにありません。
来月の夜の部がさらに楽しみになってきました(*^-^*)