安値競争に逆戻りの牛丼三社。そのうちプレミアム牛めしもなくなる!? 【松屋 市ヶ谷店】
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売上高は P(単価)×Q(数量)で決まるので、値上げした場合、売上が増加するか減少するかは値上げに伴い数量がどの程度反応(減少)するか、いわゆる「価格弾力性」に依存する。
「牛丼は300円以下でないとダメ」という「300円を牛丼の絶対価格」とする層もいるようで、牛丼御三家は手探りで反応を見ているのが実情のようだ。
先月末、牛丼並盛の価格を4月に値上げしたばかりのすき家が9月末から期間限定で値引きキャンペーンを展開すると発表し、吉野家も西日本限定ながら値引きを実施すると発表。松屋も追随してプレミアム牛めしを期間限定で50円引きすると発表した。
その松屋は、昨年、従来の牛めしより約3割高い価格で「プレミアム牛めし」を鳴り物入りで投入した。
冷凍だった牛肉をチルド牛肉に変更するなど、肉質の変更を伴っているので単なる値上げとは言えないものの、従来の牛めしとは併売せず、店舗ごとにどちらかしか食べられない企画だったため、実質的な値上げに近い印象だった。
単価の上昇に対して数量の減少が思った以上に大きかったのか、その後松屋はプレミアム牛めし提供店舗を当初計画より縮小した。
そして今回の期間限定50円引きキャンペーン。プレミアム牛めしを恒常的に値下げするか、場合によってはプレミアム牛めし撤退ということもありうるかもしれない。
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というような危機感がアタマにあったかなかったか、遅くなりそうな夕飯前の間食としてプレミアム牛めしを初めていただいてみた。
(というか、たまたま入った松屋がプレミアム牛めし提供店だったので、必然的にそれを選択したわけだが(^-^;)
18時半から始まる会議が終わるのはどう考えても20時半過ぎになりそうで、その前に少し腹ごしらえということで駆け込んだのがこちらの松屋。
松屋は牛めし以外の定食系も充実しているが、あくまで間食のつもりだったので気が引け、牛めしに。
先に書いたとおり、市ヶ谷店はプレミアム牛めし提供店で、ふつうの牛めしはない。
購入した食券は、プレミアム牛めしの並盛と、生たまご、豚汁のセット。
プレミアム牛めし並盛単品では380円。
プレミアム牛めしでは、卓上に常備されている七味のほか、黒胡麻焙煎七味がついてくる。
もともと吉野家派のワタシは松屋の牛めしをあまり食べたことがないのだが、肉の見た目は吉野家の牛丼っぽく見える。
色がややこちらの方が淡いか。
以前食べた松屋のふつうの牛めしのかすかな記憶と比較すると、味も吉野家に近づいている気がする。
違和感がない。うん、これなら380円でも文句なし。
味が悪いわけではないが、丼モノのほかに豚汁のボリュームはワタシにはヘヴィ過ぎるのだ。
ワタシは300円を牛丼の絶対価格と思っていないので、プレミアム牛めし、並盛単品380円はアリかと思う。