オーガニックでジャンキーなアメリカンケーキ 【梶原 POMPON CAKES BLVD.】
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今年4月にオープンしたこちらのケーキ屋さん。近くに用があり時間をつぶす必要があったので、開店をまって鎌あいなでランチし、それでもまだ時間があまったのでこちらに立ち寄ってみた。
もう終わってしまったが、NHKの朝ドラ「まれ」に、"伝統的なフランス菓子"について言及するシーンがいくつか登場した。
浅井:いや、アイデアがどうのこうのじゃないんですよ。根本的に違うんですよ。うちのシェフが作るケーキは、伝統的な、フランス菓子ですから。
まれ:フランス菓子?
浅井:うん。たとえば、このデコレーションケーキ。生クリームに、スポンジ生地の組み合わせ。これは、フランスにはないんです。
まれ:あん!?
浅井:ショートケーキは、日本人好みに合わせてアレンジされた洋菓子ですから。だから、フランスの伝統的なルセットを使ったフランス菓子とは違うんです。
ケーキなんてひとくくりに考えていたワタシには、ショートケーキと伝統的なフランス菓子の違いなんてまったくわからないし、「ケーキ屋さん」といえばこのあたりではレ・シューとか葦とかにおいてあるような洋生菓子を単純に連想する。
しかし、ここポンポンケークスさんはコンセプトやベクトルが異なるので、そうしたイメージを抱いて訪れると期待に副わない不幸なケースも起こりうるのでやや注意が必要鴨。
茅葺き職人からの転身。自分はパティシエではないと公言するレオさんは、ケーキ屋さんというよりコミュニティづくりに興味があるらしい。
そうは言いながら、ケーキについては、オーガニックな素材にこだわり、かつ手頃な値段でパクパク食べられるジャンキーなものにこだわる。
ベースにあるのは、渡米したときに目にしたアメリカンケーキ。
店舗は梶原のロータリーから少し野村団地(古っ!)の奥へ入ったところ。
大きな窓が特徴の店舗はとても明るく、白を基調としていて木の温もりを感じる。
NYチーズケーキ、レモンチーズパイ、キャロットケーキ、サバランなどの定番がそれで、季節の果物を使った派手めのものは早々に売り切れてしまっているのかもしれない。
定番のキャロットケーキ(380円)に、コーヒーをセットで(プラス400円)780円。
アメリカンケーキときくと(って知らなかったんだけど)甘ったるいイメージを連想するが、スパイシーでしっとり大人の味。
先に書いたフランス風洋菓子とは違うが、これはこれでワタシ的にはアリだ。アレはアレ、コレはコレ(笑)。
ゆったりしている間にも次々とお客さんが訪れる。退店していくお客さんにはほぼ店員さん全員で「良い1日を!」の合言葉。
これもアメリカ流なのだろうか。さしずめ Have a good day。「デニーズへようこそ」ほどこそばゆくない。ゆるせる範囲だ。
ワタシには居心地のいいお店だった。テイクアウトして食べたいと思わないのだが、再訪はしてみたい。
バックグラウンドや方向性を理解したうえで訪れてほしい店。
SONY Cyber-shot DSC-RX1R Carl Zeiss Sonnar T* 2/35
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