洲鼻通りの老舗ようかん屋さん 【玉屋本店】
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創業が明治45年というから、来年で創業100年だ。
昭和24年には、神奈川県銘菓店に指定されている。
といっても、神奈川県銘菓店とはいったいなんなのか?
神奈川県銘菓共励会という会が、太平洋戦争中に伝統あるお菓子の製造技術の伝承を目的に特種菓子として県が指定し、原料を特別に配給したことに端を発しているのだそうだ。
戦後昭和25年に、神奈川県指定銘菓要綱が制定され、第1回の銘菓指定が行われ、その際指定された一般銘菓の部32銘柄のひとつに指定されている。
同じとき、豊島屋の古代瓦煎餅や上州屋の片瀬饅頭なども指定されているから興味深い。
毎年指定が行われているわけではなく、不定期のようだ。また、すでに原料の配給などとは無縁と思われる時期になっても引き続き指定が行われており、HPによれば平成18年までは少なくとも新しい指定が行われていたようだ。
少々、話が玉屋さんから逸れてしまったが、そういう歴史ある銘菓だということだ。
昭和39年には、高徳院(鎌倉大仏)前の鎌倉観光会館にも出店している。
栗羊羹、のり羊羹、大納言などが定番だが、特にのり羊羹は、江ノ島詣でのお土産として作られ、当時江ノ島で漁れた青のりを粉にしたものを白餡にねりこみ、磯の香り豊かな珍しい一品だ。
歴史を感じさせる店舗の外観もいい。
白髪のご主人、タマちゃん(大先輩をタマちゃんなどとお呼びしたら失礼だが)は、ユーモアたっぷりの愉快な方で、いまも現役で働いてらっしゃる。
いつまでも変わらぬ銘菓を作り続けて欲しいものだ。
玉屋本店
http://www.tamaya-honten.com/
藤沢市片瀬海岸1-9-10
営業時間:10:00-18:00
定休日:木曜日
Canon EOS 5D Mark II + EF24-70mm F2.8L USM + EF100mm F2.8L Macro IS USM