さなぎ達の「食」と「職」の提供を担う食堂 【横浜寿町 さなぎの食堂】
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こちら、認定NPO法人「さなぎ達」が運営する「さなぎの食堂」。
横浜市中区の寿地区にあります。
寿町という土地、そして認定NPO法人「さなぎ達」が運営する食堂には特殊な事情があります。
以下、認定NPO法人「さなぎ達」のHPから要約します。
寿地区
「寿地区」は、横浜市中区にある日本三大寄せ場(他は東京・山谷、大阪・釜ヶ崎)のひとつで、JR石川町駅を挟んで、観光地として有名な中華街の反対側にあり、200m × 300mの小さな一画を指します。
ここには、通称“ドヤ”と呼ばれる約120軒もの簡易宿泊所が建ち並び、6,500人前後が生活しています。住民の多くは男性単身者であり、その約85%が生活保護受給者です。
ドヤとは3畳一間の簡易宿泊所(昔は日雇い労働者の人たちが出稼ぎの仕事を探すために寝泊りをした宿です)の事を言い、「宿」に値しないほど劣悪な状況なので「ヤド」を逆さま読みし「ドヤ」と呼ばれているのだそうです。
近年では、地区の高齢化が大きな課題とされ、かつては日本三大寄せ場の一つとされ、“日雇い労働者の町”として栄えていましたが、現在は“高齢者の街福祉の街”と呼ばれるようになっています。
このため、最近では寿地区の高齢化や障害者の増加により、車イスで利用できるトイレや介護入浴設備やエレベーターなどバリアフリー化された簡易宿泊所も増えています。
認定NPO法人「さなぎ達」
NPO法人さなぎ達は、路上生活者および路上生活にいたる恐れのある人々の自立支援をサポートするために設立された団体で、「医、衣、職、食、住」を5つの柱としながら、憩いの場である「さなぎの家事業」や食堂の運営を行う「さなぎの食堂事業」、独居高齢者のみまもりを行う「寿みまもりボランティアプログラム(KMVP)」、生活・就労・メンタルケアを行う「寿JUMP事業」等、様々な取組みを行っています。
さなぎの食堂
「さなぎの食堂」は、さなぎ達の5本の柱の内の「食」と「職」を担っています。
横浜市が発行している「食券」を利用して(食券の発行は平成24年9月をもって終了しました)、路上生活者にも3食の温かい食事を食べてもらいたいという趣旨で、2002年より開始。
「食」と「職」の提供を担い、安価で温かい食事を提供します。
また「株式会社LAWSON」より余剰食材の提供を受け、共に「横浜型もったいない運動」に取組んでいます。
(以上、認定NPO法人「さなぎ達」のHPから抜粋)
というわけで、上記のような趣旨のもと、ローソンや一般から寄付を受けた食材を使って食事を安価に提供しているというわけです。
さなぎの食堂
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ただ、興味本位や面白半分での来店は厳に慎まなければなりませんし、「なぎさの食堂」ではお米の寄付を切に希望されています。
一般の方の利用は、ぜひ、お米・食材、その他衣料等を含めた寄付をご検討のうえ、現状視察という気持ちでうかがうのがいいのではないかというのが私見です。
私は豚生姜焼き定食(400円)を、同僚はアジフライ定食(300円)をいただきました。
テーブル席はすべて相席です。それでも座れない場合は立食のカウンター席が設けられています。
食材購入用の寄付口座の方に、微力ながら寄付をさせていただきました。