招福楼の「もてなし」の心を体現する日本料理店 【藤沢 日本料理 幸庵】 1
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ミシュランガイドの「東京・横浜・湘南2012」で、県内で初めて三つ星をとったお店として広く知られ、2013年も引き続き三つ星をキープ。
藤沢というローカルエリアにありながら、並の料理店でないことは間違いないですね。
滋賀県東近江市にある日本料亭招福楼のご出身とのことですが、修業時代も、そして独立開業されてからも決して順風満帆ではなかったようで、そのご経験が現在の幸庵の礎になっているのでしょう。
藤沢駅南口の雑踏を抜けて、鵠沼花沢町の住宅地にさしかかるあたり、マンションの1Fにひっそりと店を構えています。
幸庵
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SONY Cyber-shot DSC-RX1R Carl Zeiss Sonnar T* 2/35


あと、「要ご相談」ということで、おまかせのコースもあるようで、わりと柔軟に対応していただけそうです。

ミシュラン☆☆☆にあぐらをかくことなく、「もてなし」を大切にした接客。それこそがまさにご主人が招福楼で学んできた真髄。
客が肩から力を抜けずに食事しなければならないようなお店では、たとえ料理がおいしくても居心地悪いですもの。
お料理は都内の三つ星店に比べてどうなの?って話題は常についてまわるでしょうけど、この藤沢という地でこれだけ気軽にこれだけおいしいお料理をいただけるお店はよそにないので、それなりの評価をされてもいいんじゃないかと思うのです。

カウンター席で桜湯をいただき、生ビールとスパークリングワインを注文。
今月の食前酒は梅酒だそうです。

鱧を炙ったもの、間に生のアオサ海苔の重ね盛り、一番上に花穂シソと金粉、手前にグリーンアスパラガスの塩ゆで、下には梅の煮凝りが盛り付けられています。
わさびをからめながらいただきますが、この時点で「最初から日本酒にしとけばよかった」と後悔。
この季節、鱧はよく出てきますね。鱧の処理はお上手でした。少し苦味を感じましたが、なんだったんでしょう?

瀧澤 純米吟醸

アワビの柔らか煮、きぬかわ茄子、ごぼう、スナップエンドウ、柚子が添えてあります。
「お出汁は大将が大変凝っているので、ぜひご賞味ください。」とのこと。その後も「大将が」、「大将が」という説明が多かったですね(笑)。
アワビがとっても肉厚。お出汁は、とろろ昆布の味。凝っているという割には、それほどの感動はないかな(^-^;


まぐろの大トロ、真子ガレイ、アオリイカ。
イカはミミを炙り、つるなの花、生アオサ海苔、わかめ、黄色のは糸かぼちゃ(そうめん瓜)が添えられています。
造り醤油、梅肉醤油、からし醤油(まぐろ用)の3種の醤油が用意されてました。
大トロはかなりイイものでした。おいしかったぁ♪からし醤油を勧められましたが、造り醤油の方が好みでした。

連れは生モノが苦手なため、お造りの代わりに若狭ぐじ(アマダイ)の酒塩焼きを用意してくださいました。
お酒とお塩に10分ほど漬け込んで網焼きしたもの。ぐじ(アマダイ)は、鱗も繊細で細かいので、上手に焼くとたいへんおいしい。
その鱗を楽しむのが、若狭焼き(酒塩焼き)。
普通、鱗は焼くと表面と皮の側の水分量の差から、水分が抜けた側=表面が逆立ってきます。
そうしないで、鱗を寝かせたままこんがりといい焼き色を付けるのが料理人の腕。
水分を補給する意味で日本酒を、またツヤを出すためにみりんを塗りながら焼くんだそうです。皮(鱗)ごといただきます。
もう一品。いかげそを醤油であぶり焼きしたもの。


歯ごたえしっかり、のどごしつるつる。芽セロリとぶぶあられが乗っています。
ゴマだれの濃度も、器になっている氷が融け出したことで濃度がちょうどよくなりました。


臭みもなく、おいしかったです。

蛍かごをイメージした囲いに入って登場。

万願寺唐辛子のつけびたし。みょうがの甘酢づけ。しいたけのどんこの山椒煮。
ショットグラスの中には浅利の酒煮。
マツタケの天ぷらは肉厚でおいしいけど、ちょっと塩がきつい? 塩が肉眼ではっきり見えます(^-^;


鴨ねぎ。鴨がネギしょってやってきたってやつですね
下に丸ナスを油揚げしたもの、上には九条ねぎとしょうが。

焼きおにぎりにした冷やし茶漬け。とびこ、しらす、柴漬け、枝豆、海苔、おかか、ぶぶあられなどが入った素朴なコラボレーション。

きゅうりと長芋は糠漬け。こんぶは佃煮。




最後の一品まで手抜きのないお料理でした。ごちそうさまでした。
また違う季節に、違う素材でお会いしたいですね
