藤沢遊行通りにオープンした しっかりした和食店 【藤沢 割烹 清風】
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10月19日にスタッフのトレーニングを兼ねてプレオープン。
その間、お試し価格でのコースの提供も魅力だったが、お試しコースが終了(11月2日)したのを待って訪れてみた。
1Fはラーメン屋さんのYUTORI。
オープンしてから間もないこともあって、カウンター上にはお祝いのお花などがおいてあって現在は使用していない様子。
そのうち解禁されるのだろう。
濃い茶の木目を基調とした店内は落ち着いた雰囲気。
テーブル席が中心で、奥に掘りごたつ式の小上がりがあり、こちらは4×3で12名ほど入れそうで、人数そろっても対応できそうな感じだ。
ご店主の石川さんは、幸庵がミシュラン三つ星をとる直前までしばらくいらしたそうで、その後はご自分のお店を持つために色々と修業を積まれていたそうだ。
SONY Cyber-shot DSC-RX1R Carl Zeiss Sonnar T* 2/35
Panasonic LUMIX DMC-GM1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.
Canon EOS M3 + EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
SONY Cyber-shot DSC-RX100 IV Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8
昼:小会席 7品程度 3,500円+税
会席(要予約) 9品程度 5,000円+税
夜:会席 9品程度 5,000円+税
ご予約会席(要予約) 6,500円より
となっていた。
日本酒がけっこう豊富で、もちろん焼酎やワインも取り揃えているが、日本酒と和食のマリアージュを楽しめるワタシ好みのお店の予感♪
連れの好きな琥珀ヱビスがあるので、連れはホイホイついてきた(笑)。
お料理 9品は以下のとおり。
北海道釧路町の東側で厚岸湾の端に位置する仙鳳趾産の牡蠣に火を入れ、すだちジュレをかけたもの。
ご店主がお気に入りのようで、コースの方にすべて出しているようだ。
ジュレはやや味濃いめ。全体に京風のお料理が多いように感じたが、品によって味付けの濃さにややばらつきがあるように思う。
はじめていただく銀杏豆腐。ジーマミーにも似た弾力と食感。
ぷるぷるとしたハナビラダケの食感もよく、和食の基本であるお出汁もしっかりおいしい。
サヨリの昆布〆、イサキの炙り、ダルマイカ。
ふつうの醤油のほか、割り醤油(醤油をすだちで割ったもの)が用意され、昆布〆はこちらでいただく。
ヌルっと系のサヨリ、ダルマイカと、炙りのイサキの食感の対比が楽しめ、味の切り替え、食感の切り替えはマル。
コース中、魚の占める割合が多いと感じた。カマスのつけ焼きは上品な味付けでおいしい。
カブもさっぱり。
食材の味を大切にしているのか、カブの味がストレートに伝わるすり流し。いい方を変えると、出汁など食材以外がほとんど感じられない。
味付けの濃いものとの落差が大きいか。
八寸の演出は幸庵を想起させるゴージャス感あるもの。
生湯葉と塩いくら、ロマネスコの辛子和え、茹で落花生、五郎島金時の水煮、銀杏の素揚げ、ゴリの胡麻漬け、どんこ椎茸の山椒煮。
食材にもこだわり、手のかかった逸品の饗宴。
目でも舌でも楽しめる♪
風情のある器で登場したのはサワラ。緑色の九条ネギのソースに、九条ネギもあしらった品。
独特のソースで、九条ネギのほかに香辛料も感じるおもしろい味。パサつきがちなサワラの火の入れ方も上手。
10月末に解禁になったばかりの由比の桜えびを炊き込んだ炊き込みごはん。
桜えびは、炊き込むとともに、あとから生の桜えびを加えてあり、火の入ったものと生との両方が楽しめる。
連れは生モノがダメなので、生っぽいものをよけてワタシにくれた(笑)。
もっとおかわりしたいくらいだ。
小さい方は八勺ほどでお手頃な量で700円台。大きい方は1.5合くらいで1,000円ちょっとなので全体に日本酒はお手頃だ。
琥珀ヱビスの小さいのと、昇龍蓬莱 生酛山田60 冷おろし、石槌 ひやおろし、俵雪 秋あがりをいただいた。
日本酒もお手頃だが、お料理も5,000円ではかなりコスト的に厳しいくらい食材をおごっていると感じた。
このコースで5,000円ならかなりのコストパフォーマンスだ。
スタッフは正直まだまだという感じで、まだお若そうなので、そもそも和食の知識がほとんどないのではないだろうか。
まあその点は時間とともに解決するだろうから、これからに期待したい。